Case study

TOKYOエシカルファッションチャレンジで採用されました

東京都が主催する「TOKYOエシカルカンファレンス」にて「e.dye®」を使用したエシカルウェアを発表!

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大盛況で終了したTOKYOエシカルファッションチャレンジ

概要

2024年11月15日(金)に、新宿パークタワーホールにて「TOKYOエシカルカンファレンス〈第二回〉」が実施されました。「エシカル消費」を推進する東京都のアクションプロジェクト「TOKYOエシカル」による2024年度2回目のカンファレンスであり、都とパートナー企業・団体間のさらなる連携の強化を図り、未来を担う世代と共に考えるエシカル消費を考えるものでした。
二部構成となっており、第二部では、当社の「e.dye®」を用いて2024年8月から11月の期間に東京都内の中学生・高校生と一緒にエシカルウェアを制作した「TOKYOエシカルファッションチャレンジ」の成果が発表されました。

会場にて発表されたe.dye生地を使用した学生の作品

主催者からのコメント
《東京都生活文化スポーツ局 鈴木様》

カンファレンスを主催された東京都生活文化スポーツ局消費生活部消費者情報総括担当課長の鈴木様に、「TOKYOエシカルファッションチャレンジ」で使用されたe.dye®やエシカルの今後についてお話をお伺いしました。

エシカルを学べる素材としてe.dye®を採用

―今回e.dye®を採用された、経緯はどのようなものだったのでしょうか?
中学生・高校生向けの企画を「TOKYOエシカル」のアドバイザーであるエシカルディレクターの坂口真生さんと相談していた際に、「若者世代が関心を持っているファッションの分野には環境課題などもあり、エシカルを知ってもらういい機会になるのではないか」という話になりました。そこで、今回は、TOKYO エシカルのパートナー企業であり、環境にやさしい素材を扱う三栄コーポレーションさんに、エシカルウェアの制作にご協力いただきました。
発表会を拝見し、参加した中高生が、ワークショップを通して、彼らなりにエシカルを受け止めて、形にしていってくれたと感じています。

水の使用量の大幅削減を可能とするe.dye®

―e.dye®に関して、鈴木様はどのように思われますか?
ワークショップの要であるe.dye®の説明を伺い、染色をはじめとする衣料品の製造によって、どれだけ地球環境に負荷がかかるのかということを私も改めて認識しました。
原料にはリサイクル素材を使用し、さらに無水染色技術を採用することで水の使用量などを大幅に削減できる環境負荷が少ない繊維※だと聞いています。e.dye®などのエシカルな製品を知ることによって、それらの製品の背景からみなさんが環境問題を学ぶきっかけになればと思っています。

※e.dye®は水の使用量85%、化学薬品使用量90%、CO2排出量12%を削減しています

イベント終了後開催された懇親会ではe.dyeのブースも展示されました。

エシカルな商品が人々の意識を変えていく

―エシカルな素材の可能性をどうお考えになられていますか?
カンファレンスの冒頭でもお話させていただいたのですが、エシカルに関する認識自体は、まだまだこれからというところです。e.dye®は一つの商品ですが、このようなエシカルなもの、環境に配慮した商品が世の中に知られることによって、人々がエシカル消費に関心を持ち、行動を起こしていく、そのような流れができれば、一つの大きなうねりにつながるのではないかと期待しています。
今回のプログラムに参加していた中高生のみなさんが、プログラムを通じて自分たちの意識が変わったと言っていましたが、実際に繊維や生地の生産工程や堅牢度などの衣料品に関するさまざまな事柄、それを取り巻く課題に関する知識が増え、興味が深まったのではないかと感じています。商品を知ることで自然と環境課題などへの関心が高まるという面でも、このような商品がこれから広がりをみせ、育ってほしいと思っていますし、楽しみでもあります。

学生達が様々なアイディアを持ち寄って制作したアイテムたち。

―鈴木様貴重なお時間をいただきありがとうございました。
ありがとうございました。

「TOKYOエシカルファッションチャレンジ」の成果発表

「TOKYOエシカルファッションチャレンジ」では、エシカルディレクターの坂口真生氏が中心となって、デザイン事務所ConcePione代表の一法師拓門氏監修のもと、エシカル消費を推進する為の試みとして中高生がエシカルなファッションウェアを制作。リサイクル原料を使用し環境負荷を低減した製造方法であるe.dye®がエシカル素材として採用されました。
参加した中高生からは「洋服をつくる際に使う水の量、廃水の量に驚いた」「エシカルという言葉を知らずに参加したけど、ワークショップが進む中でその大切さがわかった」「今まで消費者側からしかエシカルのことはわからなかったけど、企業側の視点で考えることができていい機会になった」などの意見が述べられ、e.dye®を用いたことによって、ファッションから環境課題について考え、エシカル消費の意義を強く感じてくれた様子でした。

e.dye®を使用したウェア

服には2次元バーコードがあしらわれ、読み込むと、e.dye®を用いることで、節水やCO2排出削減にどれだけ貢献できたかを知ることができる仕組みになっている。ダイバーシティをキーにシーンを選ばす誰でも着ることができるエシカルなウェア。

Tシャツを1枚つくるのに、水を2,300リットルも使うことに驚き、「長く着ることができる服をどれだけ持てるのかが重要だ」という思いを持って、使い回しができるスタッフジャンパーを考案。
E.dye®を使用する事で「素材のデザイン性、機能性も妥協せず、かつファッショナブルなアイテムをつくれた」と制作チームは目を輝かせていた。

三栄コーポレーションでは、e.dye®を活用した企業向けユニフォームのコンセプトブランドとなる「Green Uniform」を展開しています。この度「TOKYOエシカル」で発表されたエシカルウェアを「Green Uniform」にアップデートし、企業様向けユニフォームとしてご提案します。

「Green Uniform」とは、、
・環境に優しいリサイクル原料を使用
・環境負荷の少ない無水染色技術(原着)生地を使用
・色落ちによる廃棄を減らすロングライフ商品
・モノマテリアルによるリサイクルしやすい製品設計
・資源循環化を目指した仕組みづくり
環境に配慮したエシカルなユニフォームを企業様のご要望に応じてオリジナルで生産します。

イベントの様子がTOKYOエシカルのHPで公開されました。

イベントの様子はTOKYOエシカルのホームページからもご覧いただけます。
https://www.ethical-action.tokyo/articles/4267/

まとめ

今回のワークショップや発表会は、未来を担う若い世代が、当社が扱う製品を使ったウェア制作を通して、エシカル消費への関心を高めてくれた機会となりました。